今回はそれを目の当たりにした出来事です。
先日、入庫した車両ですが、
「京都までツーリングにいったらエンジンから異音がする。」
というものでした。
お店に来たときのエンジン音でどのような状態かある程度判断できましたが、
確認しながら分解していきます。
まずはエンジンオイルを抜きましょう。
おおっと、金属のキラキラした粉がオイルといっしょに出てきていますね~
これは、THE ENDサインです・・・
分解したシリンダー壁面。
ピストンピンと垂直方向、すなわちスカート部に削れがあります。
ガリキズじゃないから軽症と勘違いしてはいけません。ガリキズの場合は不動になります。
この車両は自走にて入庫されました。
ピストンもご覧のとおり・・・・
この車両、新車で購入後ほぼ同時に115ccボアアップKITを組み込んでもらったようです。
しかし、その際強化オイルポンプに交換しなかったとのこと・・・
走行距離は1万キロほどですので、距離はあまり気にすることではありません。
やはりオイル流量の不足による油膜切れと回しすぎ(京都ツーでは○○○キロで走行)
が原因でしょうね~
金属粉がエンジン全体に回っていると思われますので、フルOHになると思います。
ただ、どうせ前バラにするのでしたらストロークUPで125ccがいいかと・・・
エンジンの修理見積もりというのは外から見ただけではわかりませんし、音で
ある程度のことは分かりますが実際は分解しなければ正確に見積もりすることができません。
ですので、基本的にある程度予算に余裕があるお客様の場合、分解してのお見積もりを
させていただいています。
ということは、「とりあえず動くように」あるいは「1万円以内で」など常識的に考えていただければ
分かると思いますが、そういった極端なお客様に関しては当店は修理・見積もりは受け付けておりません。